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診療科部長からのご挨拶

 南⼤阪病院内科は地域からよろこばれ、信頼される病院を⽬指しています。

 そのため地域の中核病院として、地域の医療機関の先⽣⽅との密接な連携をはかり、当院を⼗分に利⽤して頂きたいと考えております。 我々は常に最新の専⾨医療の研鑽につとめ、質の⾼い医療を提供していくことを信念としております。

 当院は内科関連では⽇本内科学会教育関連病院、⽇本糖尿病学会認定教育施設、臨床研修病院となっており、さらに⽇本リウマチ学会認定教育施設、⽇本透析学会教育関連施設、⽇本腎臓学会教育認定施設にも認定されています。

診療科の特色・活動内容

内科系診療科では、一般内科をはじめ、消化器系疾患、循環器系疾患、呼吸器系(悪性疾患)、糖尿病、腎臓病、血液透析、バスキュラーアクセス、関節リウマチ疾患関連につきましては常勤の指導医・専門医が診療にあたっています。
 その他、水曜日午後には心療内科、木曜日午前・午後は脳神経内科金曜日午前・午後は膠原病の専門医が診療にあたっています。また、どの診療科を受診していいのかわからない場合は、午前中に総合診療内科外来が対応しています。

 内科は循環器内科疾患、消化器内科疾患以外の内科疾患に対応していますが、スタッフは腎臓専門医、糖尿病専門医、透析専門医、リウマチ専門医で、これらの専門領域以外に一般内科も対応しています。

 これまでどおり病診連携としてベッドの一部(5階, 12階)を開放病床として、地域の先生方とも協力しあって診療に全力を尽くしてゆきたいと考えています。

 図-1,2は内科疾患の年度毎の患者数をお示ししたものです。
 クラミジア肺炎や、急性腎不全、IgA腎症などが、数は少ないですが近年増加傾向にあります。慢性腎不全は横ばいで推移していますが、新規血液透析導入数は増加傾向となっています。甲状腺機能亢進症は横ばい傾向ですが、多発性のう胞腎と関節リウマチ、甲状腺機能低下症は減少傾向となっています。

 図-3も内科疾患の年度毎の患者数をお示ししたものです。

 気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患は増加傾向となっていますが、誤嚥性肺炎、尿路感染症、睡眠時無呼吸症候群は減少傾向となっています。
 1型糖尿病は120名程度で横ばいに推移しています。

図-4は2型糖尿病患者数の年度毎の推移をお示ししたものです。

 毎年1900名以上の2型糖尿病患者さんが受診されており、他の疾患に比べて格段に多いことがわかります。

 当院は糖尿病専門病院として、糖尿病診療に力をいれている結果を反映していると思われます。

糖尿病外来について

世界における成人の糖尿病患者さんは、2000年の1億7,100万人から2030年には3億6,600万人に上昇すると予測されています。この上昇のほとんどは発展途上国で起こると予測されていますが、先進国でも5,600万人から8,200万人、約50%上昇するだろうと報告されています。
 我が国でも糖尿病人口が増加しており、平成29年には1000万人が糖尿病と診断されています。また、糖尿病予備軍を含めると2000万人に達することがわかっていて、糖尿病は我が国の国民病と言われています。
 このように日本を含めた世界の糖尿病患者数が増加している現状に対して、当院は糖尿病の専⾨病院として地域の先⽣⽅と連携して糖尿病診療に力を入れています。

 さらに、糖尿病教育⼊院と糖尿病患者会活動には積極的に取り組んでおり,“かがやき会”は創立20年の当院の糖尿病患者会で、会員様の平均年齢はそれ相当になっておりますが、みなさま元気で参加していただいております。

 当院の眼科と密接に連携して糖尿病網膜症の早期発見、進行予防を図っています。

糖尿病性腎蔵病に対しては早期からの介入を図ることで、進行予防と腎症進行抑制、並びに末期腎不全に対しては血液透析を含めた腎代替療法の導入を行い、病診連携、病病連携を積極的に進めています。
 このように糖尿病患者さんの早期発⾒、早期治療介入により徹底した⾎糖マネージメントを⾏い、糖尿病合併症の発症抑制を強く図っていきたいと考えています。

かがやき会(糖尿病友の会)のご案内

 糖尿病とうまく付き合うために、患者さま同士と病院スタッフの交流の中から生まれる情報交換の会です。糖尿病の患者さまと勉強会、ウォーキングを通じて交流を開始して20年以上になります。今後とも引き続き継続していきます。

腎臓外来について

 我が国の人口の高齢化と世界的な糖尿病患者さんの増加から、種々の疾患合併症による慢性腎臓病が増加しています。
 糖尿病による腎障害から血液透析導入に至る患者さんが減少傾向とはいえ、現時点でも原因疾患として最も多いことには変わりがありません。その反面、近年増加傾向を示しているのが腎硬化症による腎不全です。
 そのため高齢の方でも腎代替療法の一つとして血液透析を選択される方が増えており、全国的に血液透析患者さんが増加しています。

 当院では慢性腎臓病をはじめ、透析導入疾患として最も多い糖尿病の専門病院として、腎臓専門医と糖尿病専門医、指導医が、検診で指摘された軽度腎機能障害の段階から、末期腎不全に至るまでの診療に携わっています。平成16年4月に南大阪透析センター(外来透析ベッド40床)を設立し、透析導入患者さんに対する外来通院透析を行っていますが、近年の透析患者さんの増加に対応するため平成31年に本院外来棟4階に第二南大阪透析センター(外来透析ベッド30床)を設立し、外来通院透析患者さんに対応させていただいています。現在当院には160名の維持透析患者さんが当院で外来維持透析のために通院しておられます。

バスキュラーアクセス科について

 血液透析には最も重要なのがブラッドアクセスです。
 血液透析を実際に行うには、十分な量の血液を体外へ出して(脱血)また体内に戻す(返血) ブラッドアクセスが必要になります。患者さんの病態や血管の状態によって適切なアクセスが選択されますが、内シャントはもっとも広く用いられているシャントで、通常前腕の橈骨動脈と橈側皮静脈とを皮下でつなぎあわせて作成します。
 当院にはブラッドアクセス専門のバスキュラーアクセス科があり、当科専門医が当院の常勤医で、随時シャント作成ならびにシャントトラブルの対応に当たっております。

睡眠センター(睡眠時無呼吸外来)について

 ⽇頃、⽇中の「眠気」が強いと感じたり、「いび き」や「無呼吸」を指摘されたりしたことはありませんか?
 特に日中の会議や運転業務に関わっている方は非常に危険が伴います。睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に呼吸の⽌まる怖い病気です。睡眠時無呼吸症候群に罹患している⼈は、⼼筋梗塞や脳卒中などの致命的な⼼⾎管イベントによる死亡率が健康な⼈の約 3倍ですが、CPAP(continuous positive airway pressure:経鼻的持続陽圧呼吸)療法を実施すると、健康な人と変わらないほど、死亡率が低下することが報告されています。
 南⼤阪病院睡眠センターは⽇中の過度な眠気、夜間のいびきや呼吸停⽌そして⽣活習慣病をトータルに診療する⽬的で設⽴されました。外来診察で、精密な検査が必要な⽅には終夜睡眠ポリグラフィー検査(1 泊⼊院)を受けていただきます。CPAP療法が必要な⽅には治療を進めていきます。⼼臓が原因で無呼吸が起こっているのであれば循環器内科、扁桃肥⼤や⿐が原因で無呼吸やいびきがある⽅は⽿⿐咽喉科を紹介します。(※ケースによりましてはまず簡易検査(ご⾃宅)を受けて頂くことがあります。)

リウマチ外来について

 関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis)は⾃⼰免疫疾患の⼀つで、全国で患者数が 70万〜80 万⼈と推定され、いわゆるリウマチ性疾患の中でもっとも患者数が多い疾患です。男⼥⽐は1対4と⼥性に多く、働き盛りの30〜50 歳代が発症のピークと考えられていますが、近年60 歳以降の⾼齢発症患者さんが増加傾向となっています。
 関節リウマチは発症早期から関節破壊が始まり、最初の1〜2年が関節破壊の進⾏が最も早くなることが分かっています。従って早期に診断し、早期に治療を開始することが最も重要になっています。近年関節リウマチの治療薬である⽣物学的製剤が多数上市され、完全寛解が期待できる疾患となっています。当院ではリウマチ専⾨医と指導医が中⼼となり、内科と整形外科、リハビリテーション科が連携してリウマチ診療を⾏っています。

リウマチについて

 倦怠感・脱力感・微熱・貧血・食欲低下・体重減少などを伴い、特に関節リウマチは膠原病(全身性結合織病)の一種で、全身の関節に痛み・腫れ・変形・破壊が起き、炎症の慢性化により、関節の骨や軟骨が破壊され、関節の亜脱臼、拘縮、強直を起こし、機能障害を残します。 また関節以外に、皮膚・心臓・血管・肺などにも症状が出る、全身性の病気です。

最近の関節リウマチ治療

 メソトレキサートをはじめとする抗リウマチ薬の導入に加え、
レミケードやエタネルセプトなどの生物製剤、およびプログラフなどの免疫抑制薬などの治療も可能となり、早期からの積極的な薬物治療により、寛解状態に導入することで、関節リウマチに伴う関節破壊を起こさず、患者様のQOL(生活の質)を損なわないような治療が可能となってきました。

 しかし、抗リウマチ薬の治療は副作用の危険率も高いため、十分な患者様の認識に加えて、定期的な副作用チェック、副作用発生時の緊急時の対応などが必要となってきます。

当院のリウマチ外来について

 水曜日午後の内科外来に、関節リウマチ・内分泌・代謝の専門外来を開設しています。 専門医資格として、日本内科学会内科認定医・指導医、日本リウマチ学会認定医、日本リウマチ財団登録医、日本内分泌学会代謝内分泌専門医、日本糖尿病学会専門医の資格を有しています。

 最近のリウマチ治療において投与早期に副作用の発生率の高いこともあり、当専門外来では疾患活動性を抑制でき安定した状態で治療の継続にあたります。 また、内分泌分野では、診断から手術成績の良い内分泌外科専門医への紹介などについても対応しております。

総合診療科について

 総合診療科は初診患者さまで受診科を明確に判断できない症状をお持ちの方を診察いたします。その方は早期の受診をお勧めいたしますが、早い時間帯でないと担当医の受診ができないことがありますので、受診希望の方は遅くても9時30分までに受診してください。

スタッフ一覧

  • 久米田 靖郎

    久米田 靖郎

    主な資格

    • 日本内科学会(総合内科専門医・認定内科医)
    • 日本糖尿病学会(専門医・研修指導医)
    • 日本透析医学会(専門医・指導医)
    • 日本腎臓学会(専門医・指導医)
    • 日本リウマチ学会(専門医・指導医)
    • 日本内分泌学会(専門医)
    • 日本医師会(認定産業医)
    • じん臓機能障害(指定医)
  • 川口 祐司

    川口 祐司

    主な資格

    • 日本内科学会(総合内科専門医・認定内科医)
    • 日本糖尿病学会(専門医・研修指導医)
    • 日本透析医学会(専門医)
    • 日本臨床薬理学会(専門医)
    • 日本糖尿病医療学学会
    • アジア糖尿病学会
    • 日本睡眠学会
  • 濱崎 健司

    濱崎 健司

    主な資格

    • 日本内科学会(総合内科専門医・認定内科医)
    • 日本糖尿病学会
    • 日本透析医学会
    • 日本緩和医療学会
    • 日本医師会(認定産業医)
  • 増本 晃治

    増本 晃治

    主な資格

    • 日本内科学会(総合内科専門医・認定内科医)
    • 日本腎臓学会(専門医)
    • 日本透析医学会(専門医/指導医)
    • 日本アクセス研究会
    • 日本糖尿病学会
    • 日本腎臓リハビリテーション学会(指導士)
    • 透析VAIVT 治療医学会(専門医)
    • 日本急性血液浄化学会
  • 桑村 幸伸

    桑村 幸伸

    主な資格

    • 日本内科学会(総合内科専門医・認定内科医)
    • 日本糖尿病学会
    • 日本透析医学会(指導医・専門医)
    • 日本腎臓学会(専門医)
  • 濵井 智恵

    濵井 智恵

    主な資格

    • 日本内科学会(認定内科医)
    • 日本糖尿病学会(専門医)
    • 日本透析医学会(専門医)
  • 澤 絢

    澤 絢

    主な資格

    • 日本内科学会(総合内科専門医・認定内科医)
    • 日本糖尿病学会(専門医)
    • 日本透析医学会(専門医)
  • 林下 真保

    林下 真保

    主な資格

    • 日本内科学会(認定内科医)
    • 日本糖尿病学会(専門医)
    • 日本透析医学会
    • 日本糖尿病協会
  • 蘆田 成美

    蘆田 成美

    主な資格

    • 日本内科学会(内科専門医)
    • 日本糖尿病学会(専門医)
    • 日本透析医学会
  • 羽鹿 由里子

    羽鹿 由里子

    主な資格

    • 日本内科学会
    • 日本糖尿病学会
    • 日本透析医学会
    • 日本老年医学会