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ロボット手術センター

ロボット手術センターについて

ドクター集合写真

当院では2025年4月1日に、ロボット手術センターを新設いたしました。 
このロボット手術センターは、地域の皆さまに当院のがんに対するロボット支援手術について解説することで詳しくご理解いただき、当センターでの治療を安心して受けていただけるようにすることを目的としています。 
ロボット手術センターの重要な使命として新しい術式の導入があります。当院で手術を受けられる患者さんが安全に手術を受けていただけるよう、ロボット手術を行う各診療科(外科・泌尿器科)、麻酔科、看護師、臨床工学技士、その他の医療スタッフとの連携を強化し円滑な導入を図ります。さらに、各診療科のこれまでの経験を生かし、より安全に手術を行うことも当センターの重要な使命です。ロボット支援手術は様々な領域で適用の拡大が順次なされてきており、当センターでも適用を増やすことで広く地域の皆様に貢献して参りたいと考えています。 

ロボット手術センターのおもな業務内容

  • ロボット支援手術の安全性の担保 
  • ロボット支援手術の有効的な運用 
  • 新規術式の安全な導入 
  • 手術の評価・監査 
  • 新規ロボット術者の育成

センター長の挨拶 

2025年4月にロボット手術センター長に任命されました竹村雅至です。

私は、大阪公立大学消化器外科や兵庫医科大学上部消化管外科で、様々な上部消化管疾患に対する腹腔鏡手術の術式改良や普及に取り組んでまいりました。ロボット支援手術については、当院で2024年2月より、胃がん・大腸がんに対する手術の導入に携わっております。導入後は大きなトラブルもなく症例数を増やすことができ、2025年2月には外科・泌尿器科合わせて100例に到達できました。今後も、住之江区・西成区で唯一のロボット支援手術が可能な施設として、安全性を十分に留意しつつ、地域の患者さんにとって様々なメリットのあるロボット支援手術を広めていきたいと考えています。



ロボット手術センター長 竹村雅至

ロボット手術センター スタッフ

ロボット手術センタースタッフ
  • 竹村雅至 外科統括部長・副院長

    竹村雅至 外科統括部長・副院長

    主な資格

    • 日本外科学会(指導医・専門医)
    • 日本消化器外科学会(指導医・専門医)
    • 日本胸部外科学会(指導医・専門医)
    • 日本臨床外科学会
    • 日本腹部救急医学会(腹部救急教育医・腹部救急認定医)
    • 日本消化器内視鏡学会(指導医・専門医)
    • 日本癌治療学会
    • 日本消化管学会(胃腸科専門医)
    • 日本食道学会(食道科認定医・食道外科専門医)
    • 日本内視鏡外科学会(内視鏡外科技術認定医)
    • 日本外科感染症学会(インフェクションコントロールドクター)
  • 竹垣嘉訓 泌尿器科部長

    竹垣嘉訓 泌尿器科部長

    主な資格

    • 日本泌尿器科学会(指導医・専門医)
    • 日本泌尿器内視鏡学会(腹腔鏡技術認定医・身体障害者指定医(膀胱・直腸機能障害))
  • 大嶋勉 上部消化管外科部長

    大嶋勉 上部消化管外科部長

    主な資格

    • 日本外科学会(専門医)
    • 日本消化器内視鏡学会(専門医)
    • 日本臨床外科学会
    • 日本消化器内視鏡学会(専門医)
    • 日本癌治療学会(がん治療認定医)
    • 日本内視鏡外科学会(技術認定医)
    • 日本胃癌学会
    • 日本食道学会

ロボット手術センターで扱う疾患

当センターでの対象手術、手術概要です

外科胃がん:2024年7月より保健診療として開始しております。 術式は、幽門側胃切除術・噴門側胃切除術・胃全摘出術を行なっております。

結腸がん・直腸がん:2024年2月より保健診療として開始しております。外科的治療の適応のある結腸がん・直腸がん全例に適応しております。
泌尿器科前立腺がん:2024年1月より保健診療として開始しております 

ロボット支援手術と腹腔鏡手術・開腹手術との比較

ロボット支援手術は、開腹手術に比べて低侵襲であり、手術からの回復が早いことに特徴があります。しかし、開腹手術はロボット支援手術や腔鏡手術と異なり、術者の手の触覚があり、直接臓器を愛護的に扱えるなどの利点もあります。それぞれの手術の特徴は表にありますので、詳しくは担当医にご確認ください。 

腹腔鏡手術・開腹手術との比較

ロボット支援手術件数の推移 

外科

2024年2月から結腸がん・直腸がんに対するロボット支援手術を開始し、2024年 7月より胃がんに対する手術を開始しました。2025年2月までに累計72例の方にロボット支援手術をお届けできることができました。

外科ロボット支援手術の推移 累計72例

泌尿器科

2024年1月から前立腺がんに対するロボット支援手術を開始し、2024年2月までに32件の手術を行いました。

泌尿器科ロボット支援手術の推移 累計30例

当院のDaVinci Console Surgeon 

DaVinciで手術を行うには、特定のトレーニングを終了する必要があります。 
当院でDaVinci Console Surgeonと認定された医師は以下のごとくです。

外科竹村雅至 大嶋勉 瀧井麻美子
泌尿器科竹垣嘉訓 豊川起弘

今後も術者を増やすことで、より多くの患者さんにロボット支援手術を安全にお届けしたいと考えております。 

ロボット支援手術に関してのQ and A

ロボット支援手術を安心して受けていただくために、ロボット支援手術に関する様々な疑問に対してQ and Aを作成しており。 

Q1
A1
ロボット支援手術とはどのようなものですか? 
外科系医師(当院では外科医・泌尿器科医)が患者さんとは離れたコンソールに座って、患者さんの側にある手術支援ロボットを操作し行う腹腔鏡手術のことです。 
Q2
A2
ロボット支援手術を受けられる疾患は? 
全ての手術がロボット支援手術の適応ではありません。当院では、外科と泌尿器科が適応のあるがんに対して行なっています。それぞれに適応となる疾患がありますので、各診療科担当医にお尋ねください。
Q3
A3
ロボット支援手術の費用はどれくらいかかりますか?
当院で行なっているロボット支援手術は全て保険適用となっています。保険診療では高額療養費制度が利用できるため、実質の負担額は所得区分にもよりますが多くの場合10万円程度となります(食費など別のものもあります)。 
Q4
A4
ロボット支援手術にはどのようなメリットがありますか? 
通常の腹腔鏡と同じく、傷が小さく痛みが軽度であり、術後の癒着が少なく、術後の状態からの回復が早いことがあげられます。繊細な3D画像による精緻な手術操作が可能で、出血が少なく、神経温存により臓器機能の温存が可能であるとされています。 
Q5
A5
ロボット支援手術のリスクはありますか?
ロボット支援手術だけでなく、腹腔鏡手術・開腹手術を含む全ての手術に一定の確率でリスクはあります。ロボット支援手術の固有のリスクは少ないですが、手術の途中で通常の腹腔鏡手術や開腹手術へ移行することがあります。 

ロボット支援手術は現在がんを中心に多くの疾患に対して適応が広がっており、今後さらに適応拡大が広がることが予測されます。しかし、ロボット支援手術にも限界があり、がんが周囲の臓器に広がっている場合には従来の手術を適応することが良い場合もあります。 
詳しくは、外科・泌尿器科の各担当医にお尋ねください。 

おわりに

当院では十分に安全性を担保しながらロボット支援手術を行なっており、2025年2月に外科・泌尿器科合わせて100例を達成し、Intutive社から実績を有する病院として賞状を贈呈いただきました。これからも新しい治療法を積極的に取り入れ、患者さんにメリットのあるロボット手術を目指します。 

ロボット手術センターロゴ

ロボット支援手術に関して詳しくお知りになりたい方は 
外科・消化器外科:https://minamiosaka.or.jp/surgical-treatment/surgical-treatment-1950/ 
泌尿器科:https://minamiosaka.or.jp/dep-div/uro/ 
をご覧ください。