理事長・院長ご挨拶
南大阪病院の理事長と院長からの
ご挨拶を掲載しております。
理事長
柿本 祥太郎
新年明けましておめでとうございます。
皆様にはお健やかに新年をお迎えになられましたことを心からお慶び申し上げます。
さて昨年は医療界にとりまして大変厳しい年となりました。
2020年からのコロナ感染症のパンデミックに際しては、各医療機関がその治療に全力であたってきましたが、終息に向かうとともに国からの補助金がなくなり、また診療動向の変化による患者さんの減少傾向によって多くの病院が赤字に陥っています。
特に当院のような多くの救急患者さんを受け入れ、高度な手術や治療を行う急性期病院では、その傾向が顕著に表れています。
診療報酬は公定価格におさえられている反面、新たな抗癌剤などの薬剤費、診療材料や医療機器の価格は高騰しています。また人件費や物価、水光熱費の上昇などの影響も大きく、このままでは日本の医療が崩壊する恐れすらあります。医療の進歩や高齢化によって日本の医療費は増大の一途であり世界に誇るわが国の国民皆保険制度を維持できるかどうか、危ぶまれる状況でもあります。
そのような中、当院は昨年4月に地域医療支援病院の認定を受けることができました。 今後は地域の診療所の先生方と連携し、紹介患者さんを中心に急性期医療を提供することになります。そのため地域の皆様にはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、地域におけるかかりつけ医と入院医療を提供する病院との役割分担という方向性をご理解いただきたいと思います。
また一昨年から導入したロボット支援手術も順調に増加しており、当院は今後も急性期医療を中心に回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟の運営をとおして地域の皆様の健康を守る役割を果たしていく所存です。 ことしも南大阪病院をよろしくお願い申し上げます
南大阪病院 理事長 柿本祥太郎
南大阪病院 院長
福田 隆
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆さまにおかれましては、健やかに新しい年をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。
本年、南大阪病院は創立75周年という大きな節目を迎えます。
昭和、平成、そして令和と、長年にわたり大阪南部の地域医療を支えてきた歴史を誇りに思うとともに、これまで築いてきた地域の皆さまとの信頼関係をさらに深め、人に優しい医療の提供に一層推進してまいります。
現在、日本の医療を取り巻く環境はかつてない激動の中にあります。医療材料費の高騰や人件費の上昇、制度変革の遅れなどにより、多くの急性期病院が財政面で厳しい状況に直面しています。しかし、どのような社会情勢になろうとも、私たちの使命が揺らぐことはありません。地域の皆さまが病や怪我に直面した際、最後に頼れる「安心の砦」であり続けること。その決意を、この75周年の節目に改めてお誓い申し上げます。
昨年、当院は「地域医療支援病院」の承認をいただきました。これは、かかりつけ医の先生方との緊密な連携を強化し、紹介・逆紹介の円滑化、救急医療・入院治療の安定的提供、さらには地域医療を担う人材の育成を通じ、地域医療全体の質を底上げする重責を担うことを意味しています。
また、最新の医療技術への投資も緩めることはありません。昨年新たに開設したロボット手術センターでは安全で精度の高い手術を実現し、患者さまの身体的負担が少ない低侵襲医療を実践しております。さらに、AIの導入をはじめとする医療DXを強力に推進することで、診療や事務作業の効率化を徹底し、限られた資源を最大限に活用しながら、より安全で質の高い医療体制の構築に励んでおります。
超高齢社会が加速する我が国において、医療・介護・生活支援が一体となった切れ目のないケアは、もはや不可欠です。当院は高度な急性期医療のみならず、回復期リハビリ病棟や地域包括ケア病棟を有し、退院後の生活を見据えた「治し、支える医療」を提供しております。高齢の方々やそのご家族が住み慣れたこの地で最後まで安心して暮らし続けられるよう、地域の多職種の方々と手を取り合い、地域共生社会の実現に貢献してまいります。
「この街に南大阪病院があってよかった」――。
そのお言葉を糧に、本年も職員一同、地域の皆さまの健康と安心を第一に考え、全力を尽くしてまいる所存です。
結びに、新しい年が皆さまにとって、健やかで幸多き一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
2026年 元旦 南大阪病院 院長 福田 隆