新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
今回はMRI検査を受けるにあたっての注意点をご紹介します。
MRI検査において
前回号でご紹介したCT検査ではエックス線を使い、体を通り抜けるエックス線の量の差によって画像を作成します。対してMRI検査は放射線を使わずに、強力な磁石を使って検査をします。そのため、MRI検査では、放射線被ばくがありません。
しかし、この強い磁場の中では、思いもよらない現象がおこるので注意が必要です。

MRI検査における主な注意事項
MRIは磁性体(磁石がくっつく金属)を検査室に持ち込むことが出来ません。
検査室に持って入れない物でも、頭の検査だからポケットの中にある鍵は大丈夫では?と思うことはありませんか? 実はそれもダメなのです。

例えばCT検査は対象部位にエックス線を当てるので、検査部位以外に金属などがついていても問題にならないことが多いです。
しかしMRIは検査室全体に強力な磁力が発生しているので、検査部位以外でも磁石に反応します。そのため、磁性体はすべて持ち込めません。
当院のMRI装置は3T(テスラ)という磁力の強さで、これは車さえも簡単に持ち上がるほどの力です。
そのため、MRI専用(非磁性体)の車いすやストレッチャーを準備しております。
もし誤って持ち込むと
MRI装置に向かって金属が飛んでいってしまい、事故や装置の故障に繋がります。

絶対に金属類は持ち込まないでください。
MRI検査前の確認
次の方は検査が受けられません
- 心臓ペースメーカー
(MRI対応の場合は要相談の上、検査を施行します) - 人工内耳など体内に機器類を埋め込んでいる方
- VPシャント
- 妊娠中の方
- 閉所恐怖症の方
MRI室に入る前に外していただくもの
- ヘアピン・メガネ・カツラ
- 入れ歯:マグネット式のものは入れ歯の装着が弱くなる可能性があります
- カラーコンタクト:透明コンタクトはそのまま検査できます
- 補聴器:持ち込んでしまうと壊れます
- 金属のついた衣類(ファスナー・ベルト・コルセット・ブラジャー)
- 貼り薬(湿布・ニトロダームなど)・カイロ・エレキバン
- 鍵・腕時計・携帯電話などの電子機器・財布・磁気カード・アクセサリー
安全に検査を行うために、金属類がついていなくてもお着替えをお願いすることがあります。
ご協力をお願いいたします。
問診票の説明
MRIの検査前には必ず問診票を記入していただきます。
その内容について、少しご説明します。
○身長 cm 体重 kg
→身長と体重から、体に当たる電波量が決まります
○体内に心臓ペースメーカ(心内電極)がありますか
→MRI対応のペースメーカーもありますが、当院では事前に準備が必要なため留置されている方は必ず教えてください。また、ペースメーカー手帳をご持参ください。
○脳動脈瘤・クモ膜下出血・水頭症の手術をした事がありますか。
→MRI検査が可能な製品だと確認できれば、問題なく検査が出来ます。
しかし、西暦2000年以前に行われた手術の場合や、金属の製品確認ができない場合は検査が出来ません。
○体内に手術やケガにより金属がありますか
→金属は火傷の可能性や体内で動いてしまい、危険な場合があります。
また金属の製品確認が必要なこともあります。
○皮膚への装飾物(刺青や特殊なメイク)がありますか
→タトゥーやアートメイクのインクに金属成分が含まれている可能性があります。金属成分が含まれていると、火傷のリスクがあります。
現在、当院では、火傷などの事例はありませんが、検査中に熱く感じた場合はブザーで知らせてください。
○コンタクトレンズは着用していますか
→カラーコンタクトの場合、着色に金属が使われている可能性があるため、外していただきます。透明のコンタクトであれば、外さずに検査ができます。
○補強器は装着していますか
→MRI検査室に持って入ると、故障します。必ず外してください。
最後に
MRI検査は、磁気を使用する特殊な検査です。放射線被ばくのない検査ですが、磁気による様々な危険性もあります。安全に検査を進めるために、問診票や口頭での確認をさせていただきます。ご協力をお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、スタッフにお尋ねください。