厚生労働省の「がん対策推進基本計画」では、がん等の診療に携わる医師をはじめ、全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを習得することを推進しています。
これに関連して、2025年7月27日(日)に当院にて「第3回緩和ケア研修会」を開催しました。当日は、当院及び他機関の医師・病院看護師・訪問看護師・栄養士・医療ソーシャルワーカーを含め20名と多くの受講者に恵まれました。
「切除不能ながんの告知」を医師役と患者役に分かれてロールプレイ形式で実践する演習では「患者さんの立場を考える貴重な機会が得られた」「告知の難しさを改めて感じた」といった意見が多く挙がり、受講生にとって特に印象に残った研修内容であったと思われます。
また研修会の後半では終末期に近いがん患者さんの抱える苦痛を様々な視点からとらえ、患者さんの希望に寄り添った療養についてグループ討論を行いました。どのグループも非常に熱心で活発な意見交換が行われていました。
本年度も多くの方々のご協力にて無事に開催することができ、心より感謝申し上げます。がん診療拠点病院として、今後も引き続き実りのある研修会を目指してまいります。
