食道裂孔ヘルニアは逆流性食道炎の原因として知られている非常に頻度の高い病気で、特にご高齢の女性の方に多いことが知られています。
食道裂孔ヘルニアは、症状として最も多いのは逆流性食道炎の症状ですが、無症状の方も比較的多いという特殊な病気です。
この食道裂孔ヘルニアに関する検査は、他の消化管の病気に対して行われる検査と大きな違いはありません。主に行われるのは、レントゲン検査・内視鏡検査・バリウム造影・CT検査です。その他、特殊な検査として、24時間pHモニタリング検査などがあります。
食道裂孔ヘルニアに対して行われる検査

これらの検査により食道裂孔ヘルニアの程度・形が診断できます。
食道裂孔ヘルニアでは症状のある方に対してはまず内科的治療を行いますが、症状の改善が無い方には外科的治療の適応となります。当院外科は2 0 1 7 年より食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡手術を開始し、日本でも最も手術件数の多い施設です。当院外科では食道裂孔ヘルニアの症状が持続する方に対して、外科的治療について詳しく説明させていただきます。
この外科コラムは、広報誌「もっとみなみおおさか 2025年夏号」に掲載されています。
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