サイト内検索

南大阪病院外科News 2026年 Winter

外科コラム

当院の鼠径ヘルニアに対する手術のご紹介

鼠径ヘルニアに対する手術療法には、鼠径部を3から4cm程度切開する鼠径部切開法と腹腔鏡を用いた腹腔鏡手術があります。それぞれに利点・欠点があり、どちらの手術を選択するかは施設により様々です。

当院では、以前は鼠径部切開法を適応してきましたが、2014年より腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を導入しました。腹腔鏡手術は、腹部に3か所の小さな穴(5mmの小さな穴を2か所、1cm程度の穴を1か所)を開けて実施する手術です。炭酸ガスをお腹の中に注入し、腹部を膨らませた状態にして、3つのうち1つの穴から腹腔鏡を挿入して、腹腔の中の様子をモニター画面で確認しながら行います。

鼠径部を腹腔側から観察すると、ヘルニア門が明らかになり、反対側にも術前に診断できなかったヘルニアが確認できることもあります。ヘルニア門の周囲を剥離後に腹膜外にメッシュを貼付します。

鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術は、大きく分けて2種類の方法があり、
✓TAPP法(腹腔内到達法)
✓TEP法(完全腹膜外修復法)

に分かれていますが、当院ではTAPP法を採用しています。腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の導入以降2025年末までに950例の方に適応してきました。ヘルニア再発はこれまでありませんが、今後とも安全性に注意しつつ手術を行ってきます。

これからも登録医の先生方を含む地域の諸先生方に、安心して患者さんを当院にお任せいただけるような外科を目指して、地域の皆様への貢献を一層深めていく所存です。

南大阪病院外科では24時間体制で外科疾患の診療行っております。
Tel : 06-6685-0221 (代表)