食道裂孔ヘルニアの手術件数が3年連続日本最多になりました
当院外科は、食道外科専門医認定施設として、食道疾患の診断・治療に力を入れています。外科的治療の対象となる食道疾患は食道癌が最も多いですが、当院では食道良性疾患(食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎・食道アカラシアなど)の外科的治療に取り組んでいます。
特に当院の特徴的なのは、食道裂孔ヘルニアの手術件数が多いことにあります。2017年に食道裂孔ヘルニア手術を導入して以降、経時的に増加し2019年以降は3年連続で日本最多の手術件数になっています。食道裂孔ヘルニアによる症状が持続する方に対して、症状の改善を得ることができ、生活の質を改善する手術として非常に有用な手術と考えており、今後とも安全に行う努力をしていきます。
副院長・外科統括部長 竹村 雅至
日本食道学会のホームページには「食道外科専門医認定施設」は近畿でも大学病院・センター病院を中心に20施設(京都:2施設・大阪:11施設・滋賀:1施設・兵庫:5施設・奈良:1施設・和歌山:0施設)のみで、 「食道外科専門医認定施設」で施行された胸部食道癌に対する外科手術は、非認定施設での外科手術より術後合併症が少なく、手術関連死亡が有意に低く、長期治療成績も良いことが記載されています。