サイト内検索

南大阪病院外科News 2024年 Autumn

外科コラム

ロボット手術外来のご紹介

 当院外科では2024年2月より、手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci)による手術を開始しております。

 遠隔操作のロボットを使って様々な外科手術を行う「ロボット支援手術」は、これまで行われてきた人の手で行う手術よりも患者への負担が少なく、精度の高い手術を可能にする新しい技術として日本でも急速に普及しています。
 当院外科では現在のところ大腸癌(結腸癌・直腸癌)と胃癌の患者さんを適応としています。導入以降、2024年10月までに45例の方に手術を行ってきました。

 ダヴィンチ(da Vinci)による手術は、通常の腹腔鏡手術をロボット支援下に行うものです。ロボットを用いることで繊細で精密な手術が行えるため、手術成績の向上が期待されています。従来の開腹・開胸手術と比較して、通常の腹腔鏡・胸腔鏡手術と同様に、傷が小さく痛みが軽度で、手術後の回復が早い、手術中の出血量が少ないなどの利点があります。その一方で、ロボット支援手術の欠点として触覚の欠如があります。ロボットのアームを介して手術操作を行うため、術者は触覚を感じることができないため注意が必要です。

 このため、実際に手術を行うにはIntuitive Surgical社による認定ライセンスを受けた医師が行い、安全性を確保しております。当院ではこれまで手術中にトラブルはなく、開腹手術へ移行した症例はありません。

 当院では地域の患者さんに、 “体に優しいロボット支援手術(安全で身体に負担の少ない機能温存をふまえた手術)”を提供するため、常に新たな技術を追い求めています。ロボット支援下手術の適応または詳細を知りたい方がおられましたら、毎週月曜日・木曜日にロボット手術外来を行っておりますのでご紹介いただければ幸いです。

ロボット手術外来

診察日時   :毎週 月曜日・木曜日
診察時間   :13時〜14時
診察担当医  :竹村雅至